泣いた。お立ち台に上がり、こみ上げてくる熱い思いをこらえることができなかった。苦しみ、悩み抜いた末につかんだ今季初勝利。地元ファンの大歓声を浴び、ソフトバンクの新垣は思わず目頭を押さえた。
「本当にうれしい。長かった。勝つことの喜びを忘れていた。初勝利の時くらい感動した」。今季は2度の2軍落ちを経験し、1軍に戻ってからも2試合で計14失点。07年9月17日の日本ハム戦(ヤフードーム)以来、346日ぶりの勝利は通算50勝目となった。
「スライダーと心中するつもりだった」。新垣最大の武器だが、今季はうまく操れず暴投を乱発した。そこで前回20日の西武戦後に「フォークを投げると(腕が)縦ぶりになるから」ともう1つの武器を捨てることを決断。この日は、最速152キロの直球とスライダーしか握らなかった。7回まで被弾による1失点。8回に“お決まり”の暴投で2点目を失ったが、気持ちは折れなかった。8回を3安打2失点。全103球中、スライダーが6割近い57球を占め、11三振を奪ってみせた。
新垣の好投に応え、8回2死から逆転したチームは1日で2位に返り咲き。王監督は選手ロッカーまで足を運び「初勝利だったからね」と右腕の復活の勝利を祝福した。
駐車場で愛車に乗り込もうとした新垣。フロントガラスには、ナインからの「よかったね。泣き虫王子」という愛情たっぷりのメッセージが書かれた紙が置かれていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080829-00000012-spn-spo
2008年08月29日 未分類 トラックバック:0 コメント:0